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"「アジャイルがダメだと思う7つの理由」について議論する会"に参加しました

2016/5/18(水) "「アジャイルがダメだと思う7つの理由」について議論する会"に参加してきました。

connpass
http://connpass.com/event/28977/

場所はグロースエクスパートナーズ株式会社 オープンスペースです。
参加者は80人くらいでしょうか。

このイベント、AEP読書会でいつもご一緒している藤村さんがFacebookで企画して、凄い早さで定員が埋まりました。
発端は鈴木雄介さんの「アジャイルがダメだと思う7つの理由」というブログです。
当時、けっこー話題になってましたね。私も当時読みました。


  1. 全体スケジュールにコミットできない
  2. アーキテクチャ上の無駄が生じる
  3. コーチって何だよ
  4. 変化ヲ抱擁スルために固定化している
  5. 実証主義的な説明に過ぎない
  6. 手段が目的になっている
  7. アジリティはアジャイルだけのものではない

この日は、このブログネタをテーマに改めて議論するという趣旨だそうで、7つのテーマ毎にスペースを分けて議論しました。
また、鈴木さん自身の講演もありました。


鈴木雄介さんによるプレゼンテーション


「アジャイルがダメだと思う7つの理由」について議論する会の開催にあたって from yusuke suzuki


鈴木さん曰く、アジャイルについて批判的に議論したいとも思いからブログを書くに至ったそうですが、酔った勢いもあったとか。
「7つの理由 ≒ 現場が超えないといけない壁」とのことです。
アジャイルの考え方は、「プロマネがやることをアジャイルのプロセスの中に組み込んでいる」点に着目されているようです。
計画ができないならアジャイル、計画できるならウォーターフォールの方が良い、とのこと。


テーマ毎に分かれての議論


議論したいオープンスペースに各自参加して議論しました。移動は自由です。
私は1つのテーマを議論したい、というより、7つすべての議論の内容を聞きたかったので、各テーブルを回ってました。


1.全体スケジュールにコミットできない

20150518_7reason1.jpg
  • ウォーターフォールでもアジャイルでも、途中のパスが違うだけで同じものができるのでは。
  • ウォーターフォールとアジャイルで、それぞれ向いてる向いてないがある。
  • 変化を許容できないものはアジャイルに向かないのでは。


2.アーキテクチャ上の無駄が生じる

20150518_7reason2.jpg
  • ウォーターフォールでも、アーキテクチャをしっかり決めても失敗するよね。
  • バックログだけじゃなく、インセプションデッキとかも作らないとアーキテクチャは決まらないよね。
  • アーキテクチャの無駄とは、最初にアーキテクチャを固めたのに、変化しまったことでは。
  • Twitterの開発だって、最初はRailsで後でScalaに変えたけど、Railsを採用したのは開発スピードを重視したかったからなので、失敗ではない。
  • アーキテクチャを決めるのに、最初にビジョンを決めるのが大事。(どう使ってもらいたいか)
  • 小さく失敗できたほうが、アーキテクトとして成長できる。


3.コーチって何だよ

20150518_7reason3.jpg

チームディスカッションの時、ペンを持ってないと発言出来ないルールを定めているようでした。
誰に発言権があるかを明確にする工夫ですね。


  • 第三者的な人の方が、経営者とかにズバッと意見を言いやすい。
  • アジャイルだとアーキテクチャについても小さな失敗から学べる。
  • ウォーターフォールのようにアーキテクチャの設計が1回きりだと、自分のアーキテクチャが成功/失敗したのかさえ見届けることができない。
  • 「コーチ」って言葉のイメージが、みんな共通ではない。
  • コーチは、必要になったら呼ばれる位置づけなので、監視者のイメージで、押し付けと感じる人が多いのでは。


4.変化ヲ抱擁スルために固定化している

20150518_7reason4.jpg
  • 目の前のスプリントの見積もりさえ守れないなら、信頼なんて得られない。
    • 2週間も予定どおりできないのに、半年とかのスケジュール立てても意味が無い。
  • 信頼を上げていかないといけない。変化と信頼は両輪。
  • 計画どおりに行くことが大事なのか、ゴールに到達することが大事なのか。
  • 新しいものをチームに吹き込むのは、アーキテクトが言い出すのが効果的。開発チームは顧客のためだけに頑張っていると、新しいものを入れようとする暇がない。
  • メンバーを固定すると、
    • ○: 阿吽の呼吸でできる
    • ×: 飽きる
  • 同じ方向を向けない場合、人を変えたほうが上手くいく。
  • 変化を拒絶する人に、どう変化を持ち込むか?
    • 人とか技術より、文化を変えないといけないんじゃないか。それは1人では無理なので、仲間を見つけることが大事。
  • 新人教育をアジャイルでやって、アジャイルが当たり前だと思わせるように教育するのが有効では。
  • 外部の人から「アジャイルは良い」と言ってもらうのが効果的。外圧をかける。


5.実証主義的な説明に過ぎない

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  • アジャイルってハイテンションな人が多いけど、どうなの?
  • 実証主義的に振り返るタイミングを作って改善していく。


6.手段が目的になっている

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  • お客さんから「アジャイルでやってほしい」と言われることがよくある。
  • アジャイルという言葉が広まったせいで、後から撃たれることが多くなってきた。


7.アジリティはアジャイルだけのものではない

20150518_7reason7.jpg
  • アジリティとは「意思決定から、それが届くまで」とした。
  • アジリティはアジャイル単品では無理。業務とかいろいろ関わるよね。



感想


見知った顔も非常に多く、あちこちで熱い議論が交わされていて、とても楽しいヒトトキでした。
あと鈴木さん、講演から場所の手配から懇親会まで、何もかも手配されていて、すごい行動力。
JJUG_CCCでも満席の部屋に自分で椅子を増設したりと、自分が先頭に立って行動する姿が目につきました。
こーゆう姿勢も、こーゆう盛況なイベントに繋がる一要素なんだと思います。

関係者の皆様、ありがとーございました。
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