DoorKeeper
http://yokohama-dojo.doorkeeper.jp/events/12146
以下の書籍をターゲットとした勉強会?なのです。
![]() | アジャイルサムライ−達人開発者への道− (2011/07/16) Jonathan Rasmusson 商品詳細を見る |
場所はいつもの横浜市西公会堂 2号会議室です。
参加者は12人くらいでしょうか。
今回は久々の特別編ということで、コミュニケーションやチーム作りに関するワークショップをやりました。
ファシリテータはライフ・コーチの「ちば たけし」さんと「かぜはれ けいいち」さんです。
以下、個人メモ。
■ チームの成長プロセス
Forming → Storming → Norming → Transforming の4段階あるとのこと。

(引用:日経ビジネスオンライン「最強組織を作るチームビルディング術」)
Formingは「コミュニケーションの量」、Storimingは「コミュニケーションの質」、Normingは「互いの合意」、Transformingは「互いの祝福」がポイントだそうな。
また、ワークショップで成長させるためのモデルとして、「Kolbの経験学習サイクル」というものもあるそうな。
■ ワークショップ
ということで、今日のテーマであるチームビルディングを体験するため、さっそくワークショップをやりました。
お題は、「古新聞紙を使って、15分間でペーパータワーを作る」です。指示は、たったこれだけ。
4人くらいのチームを3つ作り、各チームでお題に取り組みました。
ウチのチームは、「とりあえず、まずタワーらしきものを作ってみて、そこからどう改善するか考えよう」という方針で行きました。
まず作ってみて、そっからフィードバックを得て改善に繋げる、という考えです。
というのもウチのチームは全員、マシュマロ・チャレンジの経験者だったので、タワーを作る難しさを肌で知っていたのもあるのかと。
あと、評価基準としてはひとまず「美しさ」ではなく「高さ」としました。
これは特に指示が無かったので、チームで最初に合意しておきました。
・・・んで、ウチのチームが作り上げたもの!じゃじゃーん!

三角柱となるよう新聞紙を折り、上から見ると六角柱になるように、三角柱を交互に乗せる方式です。
この方式のポイントは、シンプル、というとこですかね。
比較的早い段階で、チームで合意してこの方式でタワーを組み立てました。
シンプルであるため、組み立ても比較的早く終わり、フィードバックから試行錯誤する時間も確保することができました。
なかなかの出来栄えだと思います。
さて、他所のチームはというと・・・
お隣さんのチームの成果物!

カオスw
メンバー各々が個別に工夫を重ねて、最後に無理やり合体した感満載です。
このタワーは、ウチのチームと対極のような感じですねー
そして3つ目のチームのタワーはというと・・・

まさかのマシュマロチャレンジ古新聞版w
新聞紙を細く丸めて、それら3本を新聞紙の帯で縛って束ね、三脚のようなオブジェクトを組み合わせる構造です。
これは斬新だ・・・
■ 共有タイム
ワークショップ終了後、コーチのお二方が参加者に問いかける形で、チーム間の共有の時間が取られました。
そんとき出た意見は下記参照。
■ 開始時の状況はどうだったか?
- 「とりあえずやってみよう」という感じ
■ グループで何を共有したか?
- 三角柱を重ねて作ろう
- 「高さ」を目指そう
■ 終わった時の状況は?
- チームで目的を共有できた。
- ウチのチームはシンプルだけど、他の2チームは複雑。仕様変更とか無理でしょw
- 隣のチームは、メンバーがひたすら手を動かして、バラバラに作っていたとのこと。
- 隣のチームは、「高い」ではなく「面白い、楽しい」を目指した、とのこと。
■ 手を動かしながら、何を見ていたか?
- タワーそのもの
- 作業の結果を見てた
- 他の人の作業状況を見てた
■ リーダーはいたか?
- ウチのチームは三角柱を作って積み上げる単純作業なので、リーダーは必要なかった。
- 細い棒を束ねたチームは、リーダーっぽい人がいたとのこと。
■ まとまりはあったか?
- ウチのチームは比較的、まとまりがあった。
- 隣のチームは、まるで纏まってなかったとのことで、3歳児が寄せ集まって作った感じ、とのこと。
■ 実際の現場での取り組み
次は、実際の現場でのチームビルディングについて、各チームごとにディスカッションしました。
そんとき出た意見は下記参照。
- 人数が少ない時は暗黙知で行けたが、人数が多くなると、ストーミングの状態になった。
- ストーミングからノーミングへ推移する上で、暗黙知を形式知にして見える化したのが効果的だった。
- Qiita:Teamというツールを使って情報をチームで共有した。
- チームで共有する際は、「自分はこう思う」的なことをまずwikiに書いて「ポエム」というタグを付けるようにしている。
- それを見て良いと思ったら「いいね」を付けるような仕組みを導入した。
- 人数が少ないと、ストーミングとノーミングの期間が短いように思う。
- 本当に?それはまだフォーミングの段階なのでは?
- お互いの強みを共有することが大事。
- ストレングス・ファインダーというツールもある。
- 相手のことがわかったからといって、上手くいくとは限らない。
■ ワークショップをやる上でのポイント
ワークショップをやる上で、いくつかポイントがあるそうです。
- 明確な目標を掲げる。
- どんなプロセスを参加者に経験してほしいかを決めておく。
- 意図的な介入をする。(敢えてストーミングの状況を作り出してみるとか)
■ その他、お役立ち情報や宣伝など
- 9月のXP祭りで、アネゴこと上田さんがORSCのワークショップをやる。
- 8/10に「人間関係のよくなるコーアクティブ会話術 for IT業界」というワークショップがある。
その他、スライドで紹介されていた理論やプロセスがいくつかあった↓。調べてみよう。
- SL理論
- PM理論
- エゴグラム
- MBTI
■ 感想:
久々の特別回でしたが、楽しかった~
マシュマロチャレンジみないな感じで、各チーム、ワイワイガヤガヤと手を動かしたりしてw
あと、チームビルディングに関するいろんな情報を仕入れたり意見交換できたので、これも有意義でした。
チームビルディングはアジャイルに限らず使えるものなので、今回得た知識を活かせるチャンスは多いと思う。
この日のスライド、復習のために是非公開してほしいです。
コーチのちばさんとかぜはれさん、スタッフのみなさん、参加者のみなさん、ありがとーございました。