DoorKeeper(告知サイト)
http://yokohama-dojo.doorkeeper.jp/events/3267
以下の書籍をターゲットとした読書会なのです。
![]() | アジャイルサムライ−達人開発者への道− (2011/07/16) Jonathan Rasmusson 商品詳細を見る |
場所はいつもの横浜、アットウェアさんです。
参加者は20名くらいでしょうか。雨空でも参加率はとても良かったです。
今回は第10章「アジャイルな意思疎通の作戦」から読書&ディスカッションしました。
■1.輪読・ディスカッション
ウチのチームは4名でした。ホワイトボードと付箋はこんなカンジ。

ウチのチームで話し合った内容のメモ。
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■イテレーション計画ミーティングとストーリー計画ミーティングの関係
→ 1つ前の9章にあったP.189の図と説明で考える。
・「イテレーション計画ミーティング」はイテレーション(n)で実施する。対象はn+1。
→ ストーリーの実装を予定しているイテレーションの、1つ前のイテレーションで「分析」をする。
・「ストーリー計画ミーティング」はイテレーション(n+1)が対象。
→ ここでストーリーとして開発する作業に備える。
■イテレーション計画ミーティングは、次のイテレーションの直前に実施する「段取り」みたいな作業だと思う。
・次にやることを決めて見通しを見ておくだけでも、安心感は大分違うと思う。
■「ショーケース」って、Scrumで言うと「スプリントレビュー」のこと。
■「ミニふりかえり」が10~15分と書籍にあるが、短すぎじゃね?
→ どうやらKPTでいう、KeepとTryの2つのみに絞って口頭ベースで振り返りをやるみたい。
Problemはストーリー計画ミーティングで洗い出したり話したりするんじゃないか。
→ でも、口数が少ないエンジニアから意見を引き出すには、付箋に書かせることも重要だよね。
(声の大きいエンジニアの意見ばっか出る場にならない工夫として、あえて付箋に書かせる)
■P.216の「シナリオ1;完成してないストーリー」について。
イテレーション内で完成しなかったストーリーを、8割完成だから8割ぶんのストーリーポイントをベロシティに加算するか否か。
→ ベロシティは複数のイテレーションの平均なんだから、8割と2割に分けて積んでも、10割を次で積んでも、長いスパンで見ればベロシティは変わらない。
→ それなら、8割と2割に分けて積む、とか面倒くさいことする必要ないのでは。
→ むしろ、ヘタに8割ぶんを余計に積んだりするとチームの能力が過大評価されたりして、期待のマネジメントに失敗する。
■2.各チームの共有タイム
他のチームの共有タイムでは、以下のような意見が出ました。
■1日に3回、デイリースタンドアップをやるプロジェクトがあった。理由は以下2点。
①マネージャが早めに手を打ちたかった。
②作業に没頭するとハマっても気付かず進んでしまうので、間違った熱中から引き上げさせるポイントを1日に3回作った。
■ミニふりかえりで毎回褒めるのって難しいよね。
■デイリースタンドアップが形骸化する理由:
・困っている状況を報告しても助けてもらえないような環境だと、デイリースタンドアップのメリットを感じなくなり形骸化するのでは。
■デイリースタンドアップが長くなる場合、大抵とある2人同士で議論始めたりする。
→ 2人で話し始める状況になったら、無理やりにでも打ち切る。
■イテレーション計画ミーティングとストーリー計画ミーティングの違いに悩んだチームが複数あったようである。
ちなみにウチのチームも議論になって、その差は↑に書いたとおりだと個人的に感じた。
■3.おまけ
@aeg さんがJubatas(ゆばたす)のシールを配布してました。

Jubatus はオンライン機械学習向け分散処理フレームワークだそうです。
公式: http://jubat.us/ja/
★感想:
改めて書籍を読み直すと、新しい気付きがけっこーありました。
次回から、予習していこうと思います。予習といっても、ただ該当範囲を読んでから参加するだけですが。
というのも、輪読してて、気になることをちょっと自分なりに考えたい場合、15分スプリントだとその時間が十分にとれないと感じたからです。
あと、10.7節のタイトルにもありますが、「自分たちにあった手段を選ぶ」というのは大事だと思います。
ウチのチームも、イテレーション計画ミーティングとスプリント計画ミーティングって合体できるんじゃね?
という話がディスカッションの中で何度も出ましたが、10.7節まで来て、あぁ合体してもいいんだな、と納得。
今回も有意義なヒトトキでした。
道場主さん、スタッフさん、参加者のみなさん、ありがとうございました。