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makopi23が日々の生活で感じたことを気ままに綴るブログです。

「横浜道場 番外編 "自分の価値観を見える化してみよう"」に参加しました

2013/2/22(金) 「横浜道場 番外編 "自分の価値観を見える化してみよう"」に参加してきました。

DoorKeeper(告知サイト)
http://yokohama-dojo.doorkeeper.jp/events/2591

Togetter
http://togetter.com/li/460726

以下の書籍をターゲットとした読書会なのです。
アジャイルサムライ−達人開発者への道−アジャイルサムライ−達人開発者への道−
(2011/07/16)
Jonathan Rasmusson

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今回は番外編ということで輪読ではなく、原田 騎郎氏によるワークショップが行われました。
テーマは「自分の価値観を見える化してみよう」です。

一応、ブログにワークショップのこと書いちゃっていいか、原田さんにTwitterでお聞きしました。
(オフレコのワークショップだったりするとネタバレになってしまうので)

んで、OKです、と了承いただきましたので、以下に書いてみます。


■1.アンケート&チーム分け

最初にアンケート。これで4チームに分けます。

20130222_1.jpg

一番下の行の数値が最も高い列が、自分のチームになります。
左から緑、青、赤、黄です。
ちなみに私は青でした。


■2.ディスカッション(1回目)
次に色分けした4チームで、同じお題に対するディスカッションを行います。
ディスカッションの時間は15分で、お題は「ペアプロの良いところと悪いところ」。

ウチのチームのディスカッションの付箋はこんなカンジ。

20130222_2.jpg

1回目:ウチのチームの「ペアプロの良いところ悪いところ」
良いところ悪いところ
・品質が上がる
・常にコードレビューされている
・エディタの使い方や他の人の考え方が分かる
・知識やスキルの共有
・相方の強みを吸収できる
・学習効果
・コミュニケーションの促進
・話しながらできて楽しい
・アイデアの整理
・集中力の上昇
・プレッシャーがかかる
・向き/不向きがある
・相手との相性がある程度いる
・互いのスキルにギャップが大きいと辛い
・時間が二人分多くかかる
・疲れる

■3.発表
次に、各チーム1~2分で発表です。
他のチームからは以下のような意見が出ました。

1回目:他のチームの「ペアプロの良いところ悪いところ」
良いところ悪いところ
・Tipsに気づける
・知識が高い人のノウハウを吸収できる
・コミュニケーションの向上による相乗効果
・常に誰かにコードレビューされている状態
・上級者の仕事を常に見て学べる
・コード・知識の共有ができる
・品質が上がる
・レビューでバグが減る
・教えながらやるので生産性があがる
・知識が共有される
・楽しい
・一人でやると詰まる
・悪いところが早くわかる
・1ヶ月でPayした
・上司が嫌がる
・コードの保守性があがる
・ケアレスミスがへる
・ナンバーが1になるのを防げる
・時間がかかる。コストがかかる
・ペアが固定化しがち
・人との相性がでてくる
・デメリットの方がでてくるのではないか
・そうなるとチームが崩壊する
・けんかになる

ちなみに緑チームだけは「ペアプロは良くない」という結論で、他の3チームは「ペアプロは良い」という結論でした。

■4.各チームの感想
各チーム発表後、原田さんのファシリテートで各チームで感想を言い合いました。

■青:
 ・メリットを強調してもよかったのでは。
 ・まとめすぎ。

■赤:
 ・ペアプロをやりたいという意識がとても出てた。
 ・通信販売みたいな発表。

■黄:
 ・まとまりがない。

■緑:
 ・局地的な話になっている。


■5.原田さんによる各チーム品評
んで次に、原田さんが各チームを品評。
私は青チームだったんですが、原田さん曰く
「このチーム、ディスカッション始まってから4分後に纏めに入ってた。せっかちや」
とのこと。いや、そのとおりだったんですが・・・よく観察してますなー

ということで、

・青チームは、せっかち
・黄チームは、言い訳じみててBAD。
・赤チームは、実際に見てみろ、というタイプ。
・緑チームは、ペアプロは新しくないからツマラナイ、と感じてるはず。

とのことでした。

■6.競合価値フレームワーク
んで次に、色分けの種明かし。

20130222_3.jpg


創造・創造
Innovate
投資・市場
Invest
改善・管理
Improve
育成・関係
Incubate
新しいことをやりたい競争して勝ちたい制御下におきたい
(官僚文化)
一緒にやりたい

各チームには↑のような傾向があるとのこと。
赤の「制御下におきたい」とか、発表の雰囲気からピッタリですな。。。
あと緑の「新しいことやりたい」というのも、ペアプロを否定してたとこ見ると、あながち合ってるのかも。

■緑から赤を見ると何が大事に見えたか
・想定外が嫌い
・着実に進む

■赤にとって緑がどう見えたか
・やったことがないことが好き

■青から黄を見ると何が大事に見えたか
・平和がすき 飲み会がすき

■黄から青を見ると何が大事に見えたか
・スピードすき

どうやったら信頼を勝ち取れるか、何がValueかは青が考えている、とのこと。
あと、黄色は人を育てること、どう一緒にやるかを考えている、とのこと。

ただ、こんなアンケートくらいで分かるわけないとのこと。
でも、そのくらいの差はあるはず、とのこと。
でも、反対のチームの話を聞くとめっちゃムカつく、とのことw


■7.ディスカッション(2回目)

次に、各色が均等に分散するようチームを分け直して再度ペアプロの良し悪しに関するディスカッションをやりました。
ただし、1回目のチームで自分の色と反対の色の立場に立って発言せよ、とのこと。

私は1回目は青だったので、今度は黄色の立場で発言することになりました。
反対の立場に立つ狙いは、自分の正反対の人が何を考えてるのか知ること、だったはず。
んでも、これはかなり発言しにくかったですね。
私以外の人も、発言がかなり少なめでして、付箋も1回目より大分少なくなりました。

20130222_4.jpg


2回目:ウチのチームの「ペアプロの良いところ悪いところ」
良いところ悪いところ
・和気藹々できる
・コミュニケーションが良くなる
・リファクタリングがやりやすい
・レビューも込みで早く終わらせられる
・柔軟な発想(気付き)
・育成効果
・知識を共有できる
・コードを批判して仲が悪くなる
・マネージャが仕事を管理できない
・疲れる
・スキルに差があると効率低下


■8.まとめ
2回目をやった意図を原田さんが説明してくださいました。以下メモ。
---

■反対側の方をやってみると、わかることがある。

■隣あってるチームとは話しやすいとのこと。

■ハンロンの剃刀

Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%89%83%E5%88%80

Never attribute to malice that which is adequately explained by stupidity.
無能で十分説明されることに悪意を見出すな

■要するに今回で言うと、反対側の色の考えは、自分の色の考えに対して悪意があるのではない、ということらしい。
 → でも、やっぱ反対側はできない。いきなりやるとムカつく。

■1回目は同じ色の人ばっかのチームだったので、ディスカッションできない状態になっていたはず。
 同じ意見ばかり出るので。

■2回目は色を混ぜたおかげでぎくしゃくする。ディスカッションの量も多くないはず。
 → でも、出た結論は説得力あったはず。いろんな人とディスカッションできたはず。
 → 反対側は悪意があると見えるが、悪意はない。

■反対側の人は「自分が一番苦手なことをやってくれる奇特な人たち」と言える。

■緑は新しいモノ好きだけど、すぐ飽きるタイプ。なので、フィードバック得られない
 → でも、赤が市場に出してフィードバックを得てくれるので、緑と赤は補完関係にある。

■1回目と2回目の違い
 ・1回目: やるべきだ
 ・2回目: やってみればいい

■反対側に悪意はない。自分のやりたくないことをやってくれる人だと認識する。

 2回目でやったほうが意見は合わないけど、コンセンサスは近くなる。

★感想:

反対側がいてくれるからこそ、自分がそれをやらないで済む。なるほど、です。

例えばSEと営業を例にとってみても、「俺は技術屋なんだから、営業なんかやりたくない」という思いがある。
でも営業がいてくれるからこそ、俺はエンジニアでいられる、という事実がある。
この補完関係は普段、忘れがちかもしれないと思った。

自分の価値観と異なる反対側の人がいるからこそ、物事が上手くいく。

んでも、原田さんも途中でチラッとおっしゃってましたが、このワークショップの題材は「ペアプロ」じゃない方がいいのかもw
というのも、アジャイルサムライ読書会なんだから、参加メンバーのほとんどは「ペアプロ肯定派」のはずで。
意見がほぼ全員、同じ方向に集約されやすい題材よりは、発散する題材の方がいいのかな?と思いました。

ちなみにブログ書いちゃって良いか原田さんにツイート送ったら、OKの一言と共に、以下の書籍を紹介してくださいました。今日のワークショップの元ネタだそうです。
組織文化を変える組織文化を変える
(2009/03/19)
キムS・キャメロン、ロバートE・クイン 他

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最後に講師の原田さん、道場主さんはじめ、皆さんありがとうございました。

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