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以下の書籍をターゲットとした読書会なのです。
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今回は特別編ということで、「マシュマロ・チャレンジ」をやりました。
私、マシュマロチャレンジはもちろん初で、どんなものかもほとんど知りませんでした。
(来る前にググッて概要を知ったくらい)
ちなみに「マシュマロチャレンジとは」というキーワードで今ググッてみたら、横浜道場でも以前講演してくださった藤原大さんのブログがヒットした。概要を知るには良い記事だと思います。
チームとタワーを創造せよ!マシュマロチャレンジでチームビルディング #sgt2011 #CSPO
要するに、以下のモノを使ってチーム毎にタワーを作り、高さを競うゲームです。塔の先端にはマシュマロ。
・スパゲティー20本
・マスキングテープと紐を90cmずつ
・マシュマロ
今回、これを18分間のセッションを2回やりました。今回は3~4名のチームが4つかな。
ウチのチームは3名で、全員マシュマロチャレンジは初でした。
■1回目
3名とも初なので試行錯誤しながらの18分です。以下のようなカンジで議論しながら進めました。
・スパゲッティ3本あれば立つよね?
・3本束ねるのは、テープでやってみる? → 上手くいかないので紐でやろう
・3本を広げると安定性がないなぁ → んじゃ、下に三角形の土台を作って、角に3本を引っ掛ければいいんじゃね?
・ぬお、土台を作ったら3本でちゃんと立った!
・その先に一本スパゲッティくっつけて延ばせるんじゃね → あ、安定性悪いなぁ
・んじゃ、もう3本使ってもう一段上積みしてみる?
・2段にしてみると安定性悪いなぁ → んじゃ補強用のスパゲッティを側面に付けよう。
・残り時間が少なくなってきたから、とりあえずマシュマロをそろそろ頂点に付けてみよう
・あ、なんか立った。。。
こんなやりとりをチーム内で交わしながら、完成!

やべぇ、予想に反して最初からなかなか良いのができた。。。
しかも、いろいろ考えて手を動かしてモノ作る作業、楽しすぎるw
なんやかんやで1回目で、48cmの塔ができました。
いちおう4チーム中、48cmが2チームあって同率TOPでした。他の2チームはタワーにならず、記録無しです。
■1回目の振り返り
2回目に入る前に、1回目の振り返りタイムが取られました。
んでウチのチームは、2回目のチャレンジでもう一段上積みしようという作戦を検討しました。
あと、2回目やる前にマシュマロチャレンジに関する動画を全員で見ました。
TEDの「トム・ウージェック:チームとタワーを創造せよ」という動画です。
高学歴なチームの平均が、幼稚園児の平均に負けてたりとか、興味深い内容が非常に多いですねー
幼稚園児はまずマシュマロを一番上においてから、次々と試作を始めるので、自然と出来の悪い試作品を何回も修正することになるとのこと。
これって、まさしくアジャイルの概念そのまんま。あと、プレゼンの勉強にもとても良い動画ですね。
■2回目
1回目に作ったタワーは破棄して、もう一度最初から18分間でチャレンジです。
もう一段足すため、スパゲッティを1/3と2/3に分かれるように切って、正三角形の枠を2つ追加しました。
あと、模造紙に設計を図示しました。これが結果的に良かったように思います。
作るべき塔の設計図が可視化されたことで、3名の方向性が合ったので。
途中、スパゲッティが折れるアクシデントがありましたが、代替を用意して補修したりしながら、時間内に完成。

やべぇ、1回目よりも更に良い塔が出来ちまった。。。しかも残り3分くらいまだ時間余ってるし。
と余裕ぶっこいてたら、3分前に完成してしまったのが命取りに・・・
頂上のマシュマロの重さにより塔が傾いてきて、タイムアップ直前に倒壊。
結局、2回目は記録無しに終わりましたが、完成時点は約70cmでした。んでも作業が楽しすぎてワロタ。
■振り返り
KPT方式で振り返りをやりました。

前述した設計図がホワイトボードに書いてあるんですが、これが結果的に良かったのかも。(作:@s_kic 氏)
可視化したおかげで、全員が同じ方向を向いたというか。
あと、土台、大事。
アジャイルでいうと初期段階のアーキテクチャ設計に該当するかと思いますが、やっぱ大事。
アジャイルサムライのインセプションデッキで言うと「解決案を描く」に該当するかと思います。
あと、2回目の成功を目指して1回目は試作に当てた、というチームがありましたが、道場主の
「プロジェクトは1回きり。同じプロジェクトは2回と無いので、1回目を捨てるのはダメ」
という意見も出ました。確かにそうですねぇ。
あと1回目に失敗したチームは、2回目のチャレンジで、1回目に成功したチームの構造を目指す傾向があるように感じました。
要するに、1回目に失敗したチームは、2回目の設計方針が1回目成功チームの設計方針を超えられない。
ということで先行者利益ってのも大事なんだなぁ、と感じたり。
あと、他のチームの振り返りからは以下のような意見がありました。
■1回目はどういう構造にするか考えすぎて、試す時間がなかった
■マシュマロを最後に刺したら壊れた
■2回目は、マシュマロを置くことを前提に高くしようとした。トライ&エラーが2回目では出来てよかった。
■1回目は試作の時間と割り切った。2回目で高いタワーが作ればいいや、という指針。
■1回目の振り返りで「Simmple is Best」とかチームで言ってたのに、2回目になるとみんな足を長くとか作り込み始めて、最後に倒れてしまった。
■マシュマロチャレンジは「プロトタイプ」というよりは「チームビルディング」だと思った
■ビアバッシュ
最後にみんなでKPTやって、いつも通りビアバッシュタイムになりました。
毎回思いますが、ピザありビールありおつまみありで、よく1000円でこれだけできるなぁ、と。
赤字になってるんじゃなかろうか。
前のホワイトボードで道場主さん+数名で、アジャイルを導入するしないの対比に関するディスカッションをしてました。
私は遠くから眺めてただけなんですが、周りの人に聞いてみるとどうやら「クラウド」と呼ばれるTOCの対立解消ツールを用いて議論していたらしい。
「クラウド」は対立構造を明確にしたり、対立を解消したりするのに用いられる手法だそうで、以下の書籍で取り上げられているとのコト。
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全然知らんかった。というか、「クラウド」なんて単語、紛らわしすぎる。
ググってもあっちのクラウドばっかヒットして、全然ヒットしないし。
ちょと勉強してみようと思った。
★感想:
マシュマロチャレンジ、アジャイルうんぬんは抜きにしても楽しいゲームですなー
やはりエンジニア魂は皆さん持ってるので、モノ作りしてると生き生きしてるというか、自分もすげー楽しかった。
といいつつ、アジャイルに関する概念も学べたりして、一石二鳥で良いプラクティスと思います。
最後に講師を担当してくださった野村さん、森野さんはじめ、道場主さん、スタッフの皆さん、入念な準備と楽しい時間の提供ありがとうございました。マジ楽しかったです。