DoorKeeper(告知サイト)
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以下の書籍をターゲットとした読書会なのです。
![]() | アジャイルサムライ−達人開発者への道− (2011/07/16) Jonathan Rasmusson 商品詳細を見る |
場所は横浜のアットウェアさんです。参加者は20名くらいでしょうか。
この日は8章「アジャイルな計画づくり:現実と向きあう」の8.7節「現場で実践する」から開始しました。
ちなみにウチのチームの模造紙はこんなカンジ。

以下、チームでの議論や最後の発表で他チームから出た意見で気になることを書いてみる。
■P.179の上から3行目の文章
「これを当初の計画と現実の状況との差分として把握しておけば、当初立てた計画自体は何も損ねずに済む。」
この意味について。
この直後の文章で弟子とセンセイが「計画は変更されてしまうもの」と言っているので、↑の文と矛盾してて、
この3行目の文章が何を言いたかったのかがわかりませんでした。
ウチのチームでは、ここで言う「当初立てた計画」が「スケジュール」のことではなく、「お客さんがホントに欲しがっているモノ」という解釈をしました。
そういう意味で取ると、スケジュールは変わるけど「お客さんに価値があるものを提供する」という当初の計画は損ねない、という理解になります。
でも、なんかモヤモヤしてたので、最後のチーム発表の時間にこのへんについて参加者さんに聞いてみました。
そこで出たご意見は以下のとおり。
★意見1.
パーキングロットチャートでストーリーをToDo, Doing, Done, Parkinglotの4種に分類した際、やらないことリストに挙がるようなストーリーはParkinglotに入れられる。
ここで、このToDo, Doing, Done, Parkinglotの4個を集めて全体を「当初計画」と見ると、その中の4種の間で移動はあるものの、全体としては変わらないという解釈が出来る。
(当初挙がったストーリーのうちいらなくなったものはParkinglotに入るだけで、全体は変わらない)
★意見2.
計画を差分で管理する。つまり「現在の計画=当初の計画+差分」と認識する。
つまり、当初の計画と差分とを合わせて1セットと認識するのであり、当初計画は意味があるものとなる。
そういう意味で、当初立てた計画は損なわずに済むと言える。
■ちなみに「パーキングロットチャート」というものが何者か知らなかったのでググってみたら、書籍「アジャイルな見積りと計画づくり」のP.236に書いてあるのとのコト。
書籍を持ってたので読んでみて、ナルホドと理解した。(↑の「意見1」とは少し違うようだ)
■DBを大きくリファクタリングする必要に迫られた際、ストーリーとして管理すべきか否か?
・DBのリファクタリング自体は顧客にとって価値ではない。
・DBのリファクタリングが本当に必要ならば、顧客にきちんと話して理解してもらうべき。
・ストーリーとして挙げるかどうか悩むくらいなら、挙げて管理したほうが良い。
■「やらないことリスト」にきちんと書いておくことで、お客さんが上げて却下になってしまったストーリーでも、きちんと残して管理しているというアピールになる。(お客さんの意見を尊重しているというアピール)
■CCPMとバックワードスケジューリングに関する話題が出た。
・CCPM: Critical Chain Project Managementの略で、期間短縮を図るためのプロジェクト管理手法の1つらしい。
・バックワードスケジューリング:ゴールを決めて、それを達成するためにはどうするか、と深堀していく手法らしい。
22時からはいつもどおりビアバッシュタイムです。
参加者さんとSeleniumとかRedmineとかをどう使うか、みたいな話をしたりました。
Redmineとかんばんを併用しているプロジェクトでは、ストーリーはRedmineのチケットとして管理し、そのストーリーをタスクに分解したものを付箋に書いてかんばんで管理している、という話をお聞きしました。
管理の方法や粒度はいろいろありますなー
今日も深い議論が出来てよかったです。次回は特別編ということで、また楽しみだ。
最後に道場主さん、スタッフさん、参加者のみなさん、ありがとうございました。